LCoSプロジェクター(読み)LCoSぷろじぇくたー/えるこすぷろじぇくたー/LCOSぷろじぇくたー(その他表記)liquid crystal on silicon projector

知恵蔵 「LCoSプロジェクター」の解説

LCoSプロジェクター

LCoSとは「シリコン基板上に載せた反射型液晶」のこと。プロジェクター光学デバイスの1つ。従来の主流は、背面から光を当てて透過させ、スクリーンに拡大、投射する透過型液晶だが、LCoSは反射型。透過型は配線部が光を遮って、輝度がその分落ちるが、LCoSは反射鏡の後ろに配線部があるので、光のロスのない明るい画像が投射できる。しかも画素(画像形成の最小単位)を精細化することが可能。ビクターはD-ILA(Digital Drive Image Light Amplifier)、ソニーはSXRD(Silicon X-tal Reflective Display)というLCoS素子を開発。いずれも映画のフィルム感の再現に優れている。

(麻倉怜士 デジタル・メディア評論家 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android