20世紀西洋人名事典 「M.クニッツ」の解説
M. クニッツ
Moses Kunitz
1887 - ?
米国の生化学者。
ロックフェラー医学研究所所員で、1930〜36年にかけてノースロップらと共同で、ペプシン、カルボキシペプチターゼなどの一連のタンパク分解酵素のほかにリボヌクレアーゼなどを結晶化することに成功した。この研究によって初めて酵素がタンパク質であることが確認され、その後の酵素化学の発展の基礎を築いた。このクニッツの研究に先立ち、’26年J.B.サムナーが酵素の結晶化に成功した際に、酵素一般のタンパク性を主張したが、当時は認められなかった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報