20世紀西洋人名事典 「M.F.ペルツ」の解説
M.F. ペルツ
Max Ferdinand Perutz
1914.5.19 -
英国の生化学者。
ケンブリッジ大学分子生物学研究所初代所長,ヨーロッパ分子生物学機構議長。
ウィーン生まれ。
ウィーン大学を卒業し、1936年英国に亡命、ケンブリッジ大学キャヴェンディシュ研究所の研究学生となり、バーナルのもとでX線結晶学を学ぶ。’47年新設の医学研究会議付属の分子生物学研究施設長を経て、’62年ケンブリッジ大学分子生物学研究所初代所長となる。X線回折法によるヘモグロビンの構造解明とタンパク質の結晶へ同形の重金属で置換する方法を導入し、’62年ケンドルーと共にノーベル化学賞を受賞する。又、’63年ヨーロッパ分子生物学機構議長も務める。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報