日本大百科全書(ニッポニカ) 「M13」の意味・わかりやすい解説
M13
えむじゅうさん
ヘルクレス座にある球状星団。ヘルクレス(ヘラクレス)の胴体にあたるη(イータ)星とζ(ゼータ)星の間にあり、北天で最大かつもっとも美しい球状星団といわれている。肉眼では星雲状に見えるが、双眼鏡や小望遠鏡では、中心部の星の集中が著しく見え、ヘルクレス座大球状星団ともよばれる。メシエ・カタログで13番目に登録されているのでM13とよばれ、またNGC6205(NGCカタログ番号)ともよばれる。距離は約2万5100光年。直径は約100光年。10万個ほどの恒星で構成されている。実視等級は5.9等、視直径は17分程度。7月中旬の午後7時ごろに東の空に、午後9時ごろに真上の空に見える。
なお、1974年にアメリカのアレシボ電波観測所からM13に向けて人類からのメッセージが送信された。
[山本将史 2021年7月16日]
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