N700S

共同通信ニュース用語解説 「N700S」の解説

N700S

東海道新幹線で13年ぶりとなるフルモデルチェンジ車両。本年度中に12編成を投入、2022年度末までに計40編成となる見込みで、山陽新幹線区間の運行想定座席のリクライニング機能や、車体横揺れを軽減する装置改良で、乗り心地を向上させた。全席に充電用コンセントを配備客室天井防犯カメラを設置し、車内で万一の事件や事故が起きた際の安全対策を強化した。

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知恵蔵mini 「N700S」の解説

N700S

JR東海が2020年に東海道・山陽新幹線に投入する新型車両。「S」はN700系シリーズで最高の新幹線車両であることを意味する「Supreme(最高の)」を表す。これまでの車両と比べて騒音や空気抵抗を低減したほか、横揺れを軽減する装置を一部の車両に搭載している。ブレーキシステムも改良し、地震発生時の制動距離は前世代のN700Aよりも5パーセント短縮した。また、高速鉄道として世界で初めてバッテリー自走システムを搭載。災害で停電した場合でもバッテリーを使って自力で安全な場所まで走行できる。天井には防犯カメラを1車両当たり6台設置する。また、海外輸出を視野に、基本の16両編成以外に8両や12両編成にも対応できるようにした。JR東海は20年7月に5編成を導入し、22年度までに40編成を従来の車両から切り替える。また、JR九州は22年度に開通が予定されている九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)の武雄温泉―長崎間にN700Sの導入を検討している。

(2020-2-6)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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