OFケーブル(読み)オーエフケーブル

デジタル大辞泉 「OFケーブル」の意味・読み・例文・類語

オーエフ‐ケーブル【OFケーブル】

oil-filled cable内部に絶縁用の油を注入し、電気絶縁性を高めたケーブル超高圧送電用。油入りケーブル。

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精選版 日本国語大辞典 「OFケーブル」の意味・読み・例文・類語

オーエフ‐ケーブル【OFケーブル】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] oil filled cable の略 ) 超高圧送電用のケーブル。ケーブル内部に油道をつくり、油圧を加えた絶縁油を封入したもの。コンクリート管路に入れて地中に埋設する。油入りケーブル。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「OFケーブル」の意味・わかりやすい解説

OFケーブル
オーエフケーブル
oil-filled cable

ケーブルの内部の螺旋管に絶縁油を満たし,外部から常時油圧調整をするようになっているケーブル。温度変化による膨張収縮を調整し,ケーブルの安全を保つ仕組みになっている。一般に 66kV以上の高電圧に用いられる。

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世界大百科事典(旧版)内のOFケーブルの言及

【電力ケーブル】より

…しかしながら絶縁体中に存在するボイド(小さな空洞)中での放電を抑制できず,いっそうの高電圧化はむずかしく,この積層ソリッド油浸絶縁体に窒素ガスなどを充てん加圧して,内部放電を抑制しつつ使用する低ガス圧ケーブルおよび海底GFケーブルとして実用されたケースもある。しかしながら高粘度コンパウンドの代りに低粘度油を積層絶縁紙に含浸加圧して使用するOFケーブルoil filled cableの原理が,1912年エマニュエリL.Emanueliにより発明され,電力ケーブルの超高圧化に大きく貢献した(図2)。低粘度油を優れた誘電特性を有する積層絶縁紙中に含浸加圧したOFケーブルでは,絶縁体中に放電を生ずるボイドは存在せずきわめて優れた耐電圧特性を示し,現在500kV級に多用され,1000kV級ケーブルの研究が進められている。…

※「OFケーブル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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