20世紀西洋人名事典 「R.スコテッラーロ」の解説
R. スコテッラーロ
Rocco Scotellaro
1923 - 1954
イタリアの詩人。
イタリア南部に生まれ、若い頃から政治活動に関わり、季節労働者と共に土地占拠運動に参加し、無実の罪で獄中生活を体験。作品には詩集「夜が明けた」(1954年)、獄中で書き始めた自伝的小説「熟さない葡萄」(’55年)などがあり、イタリア南部の農民の社会的、文化的状況を描き、戦後のネオレアリズム文学の典型に一つであると見なされるが、作品のすべては没後に刊行されている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報