葡萄(読み)えび

精選版 日本国語大辞典 「葡萄」の意味・読み・例文・類語

えび【葡萄】

〘名〙
書紀(720)神代上(水戸本訓)「因りて黒き鬘(みかつら)を投げたまふ。此れ即ち蒲陶(エビ)化成(な)る」
植物えびづる(蘡薁)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
③ 「えびいろ(葡萄色)」の略。
④ 「えびぞめ(葡萄染)」の略。

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デジタル大辞泉 「葡萄」の意味・読み・例文・類語

ぶどう〔ブダウ〕【××萄】

ブドウ科蔓性つるせいの落葉低木。蔓は屈曲し、葉の変形した巻きひげで他に絡みつく。葉は手のひら状で浅い切れ込みがある。初夏黄緑色の小花が集まって咲き、秋に多汁の実が房状に垂れ下がる。実は生食のほかジャム・ジュースやぶどう酒原料とする。日本にはヨーロッパ系のものが中国を経て伝わり、江戸初期から棚作り法で栽培される。 秋 花=夏》「―食ふ一語一語の如くにて/草田男
葡萄色」の略。
紋所の名。ブドウの葉や実を図案化したもの。
[類語]山葡萄巨峰マスカットデラウェア

えび【葡萄】

葡萄色えびいろ」の略。
葡萄染め」の略。
ブドウエビヅルなどの別名

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動植物名よみかた辞典 普及版 「葡萄」の解説

葡萄 (ブドウ)

学名Vitis vinifera
植物。ブドウ科の落葉つる性植物,園芸植物,薬用植物

葡萄 (エビ)

植物。ブドウ科の落葉つる性植物,園芸植物,薬用植物。エビズルの別称

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