SS-24(読み)エスエスにじゅうよん(その他表記)SS-24 intercontinental ballistic missile

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「SS-24」の意味・わかりやすい解説

SS-24
エスエスにじゅうよん
SS-24 intercontinental ballistic missile

ソビエト連邦が 1987年頃から運用を開始した第5世代の移動式大陸間弾道ミサイル ICBM北大西洋条約機構 NATOコード名はスカルペル Scalpel。3段式で,性能はアメリカ合衆国のピースキーパー・ミサイルに匹敵するものとみられる。モードI型は全長 26mの列車式発射機に搭載されて移動するため,探知されにくいのが特長サイロ式のモードII型も開発された。主要目は,射程 1万km以上,全長 22m,直径 2.3m,発射重量 90t,推進方式固体燃料,弾頭威力 MIRV 300~500kt×8~10,半数必中界 CEP 200m以下。コールド・ランチ式。

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百科事典マイペディア 「SS-24」の意味・わかりやすい解説

SS24【エスエスにじゅうし】

旧ソ連の大型ICBM(大陸間弾道ミサイル)。鉄道移動型とサイロ(地下ミサイル格納庫兼発射台)発射型がある。前者は1987年,後者は1989年以降配備された。ミサイルの全長23.8m,直径2.4m,射程1万km,100キロトンの核弾頭10個を装備したMIRV(複数個別誘導弾頭)。1998年現在,CIS(独立国家共同体全体で92基が配備されているが,第2次戦略兵器削減条約START II)により,2003年までに全廃予定だったが,最終的に2005年に全廃となった。

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