ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「T型フォード」の意味・わかりやすい解説
T型フォード
ティーがたフォード
Model T
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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…蒸気機関を車に搭載した蒸気自動車は馬車に代わるものとして,人々の関心を集めてきたが,そのわずらわしい操作や騒音などのため,内燃機関をのせた自動車が現れるとその影がうすれた。とくに1908年,アメリカで造られたT型フォードは操作が簡単でじょうぶであり,大量生産によって価格が安かったため人々の人気を呼び,その後19年間に1500万台が売られた。車の動力が人力や馬力からエンジンによって回るモーターになることを意味する〈モータリゼーション〉は,まさにT型フォードによって始まった。…
…このようなエンジンおよび車体関係の基本的な技術開発は,ヨーロッパを中心として19世紀の終りころから20世紀の初めにかけて急速に進み,加えてファッション性の観点からスタイリングも重視しながら快適な自動車としての条件を整えていき,やがて大量生産と大衆化につながっていった。
[工業化と調和の時代]
アメリカのH.フォードは,自動車の生産技術を飛躍的に発展させ,1908年に発表したT型フォードを翌年には流れ作業方式によって低価格で製造することに成功,ここに自動車の工業化とモータリゼーションの道が開かれた。A型からB型,C型という順序で試作モデルを次々とつくり続けたフォードは,20番目にしてようやく納得する自動車を完成した。…
…1896年フォードは最初のガソリン自動車の試作に成功し,1903年にフォード・モーター社(略称フォード)を設立した。08年にはフォードの持論であった大衆向けの車種であるT型フォードの生産を開始した。この年のアメリカ自動車の平均販売価格2129ドルに対し,T型フォード(ツーリングカー)は850ドルという非常に低い価格で売り出された。…
…フォードは,それまで金持ちのためのぜいたく品であった自動車を大衆のための実用車として設計・製造・販売した。これが,モデルT(T型フォード)である。〈安価でかつ量産できるためにはどうすればよいか〉,それを実現するために彼はまず組立作業から生産方式の改善を手がけていった。…
…設立早々発売したフォードA型はよく売れ,次いでC型,F型と発売した。08年には有名なフォードT型(T型フォード)を,H.フォードが長年抱いていた大量生産による大衆車を実現した自動車として発売した。しかし〈フォード・システム〉と呼ばれる,コンベヤを利用した大量生産管理システムは13年より本格実験に入り,14年からシャシーの組立てに採用された。…
※「T型フォード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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