X線単位(読み)エックスせんたんい(その他表記)X unit

改訂新版 世界大百科事典 「X線単位」の意味・わかりやすい解説

X線単位 (エックスせんたんい)
X unit

X線などの波長を表すのに過去において使われた長さの単位。1X線単位≒1.002×10⁻13m。記号英語でX,XU,ドイツ語でX.E.など。最初アボガドロ数を使って岩塩のへき開面間隔を2.814×10⁻8Åと計算されているのを2814.00X線単位としたため,おもにアボガドロ数に起因するわずかの違いがでて,Åと103X線単位とは区別されるようになった。定義は18℃の方解石のへき開面間隔の1/3029.45。スウェーデン物理学者の名前からジーグバーンsiegbahnともいう。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android