一次資料(読み)いちじしりょう(英語表記)primary source

図書館情報学用語辞典 第5版 「一次資料」の解説

一次資料

二次資料収録もしくは加工の対象となった原資料.資料をその機能から区分する際に,オリジナルな情報を生成する「一次資料」と,それを編集,加工した「二次資料」という区分が一般的になされている.しかし,オリジナルか否かの判断基準は明確ではなく,むしろ二次資料の情報源となるもの,さらには二次資料ではないという相対的な意味でこの語は使われている.図書や雑誌論文といった刊行形態を主たる特徴とする資料区分とは異なる観点の区分である.雑誌論文には,オリジナルな成果を発表する原著論文も,二次資料とされるレビュー論文も含まれている.歴史学で用いられる「一次史料」とはまったく異なる.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android