三界無安(読み)サンガイムアン

デジタル大辞泉 「三界無安」の意味・読み・例文・類語

さんがい‐むあん【三界無安】

《「法華経譬喩品ひゆぼんの「三界安きこと無し、なお火宅のごとし」から》現世は苦痛に満ちていて、少しも安心ができないということ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「三界無安」の意味・読み・例文・類語

さんがい‐むあん【三界無安】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「法華経‐譬喩品」の「三界無安、猶如火宅」による語 ) 仏語。この世は苦しみが多く、あたかも火に包まれた家にいるように、しばしも心が安まらない意。三界火宅。三界に家なし。
    1. [初出の実例]「三界無安喩火宅の如し、輪王之位も七宝不久非相も阿鼻をまぬがれず」(出典:宝物集(1179頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

期日前投票

期日前投票制度は、2003年6月11日公布、同年12月1日施行の改正公職選挙法によって創設された。投票は原則として投票日に行われるものであるが、この制度によって、選挙の公示日(告示日)の翌日から投票日...

期日前投票の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android