…作者の山東京伝は,江戸っ子の典型を,将軍のお膝元しかも下町の中心街に生まれ育った粋な町人とすることにより,はっきりと〈田舎者〉の野暮に対置している。さらに,一等地にある屋敷を売り払っても吉原を総揚げするという,金ばなれのよさや尻の穴の大きさに江戸っ子の典型をみることにより,明らかに〈上方贅六(ぜいろく)〉のけちとも対置している。
[江戸っ子意識の変容]
18世紀後半の江戸社会の変質を契機として成立した江戸っ子意識は,やがて19世紀前半の文化・文政期には,さらにひろく江戸の下層社会にまで浸透した。…
※「上方贅六」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の9月中 (9月後半) のことで,太陽の黄経が 210°に達した日 (太陽暦の 10月 23日か 24日) に始り,立冬 (11月7日か8日) の前日までの約 15日...