丁稚(読み)でっち

旺文社日本史事典 三訂版「丁稚」の解説

丁稚
でっち

江戸時代,商家職人年季奉公した年少者
10歳前後で雑役走り使いに従事し,無給で年2回盆・正月仕着 (しきせ) (衣服)と小遣い銭をもらうのみであった。禁酒禁煙,綿服,羽織着用禁止などの制限があり,早い者は17〜18歳で手代に昇格した。

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世界大百科事典 第2版「丁稚」の解説

でっち【丁稚】

商工業の家に年季奉公をする幼年者をいう。職人の家では弟子,徒弟とも称した。《大言海》によると〈でっち〉は弟子を〈でっし〉といったのから転じた語とされる。稚が多く使用されたのは江戸時代で,明治時代以後はしだいに変質し,いわゆる近代的な商業使用人となった。丁稚入りはふつう10歳前後で,親類縁者子弟またはその推薦によるものや,あるいは取引先の紹介によるものもあった。また口入屋の手を経て雇い入れるものもあった。

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普及版 字通「丁稚」の解説

【丁稚】ていち

若者。〔春明退朝録、上〕正肅言ふ、律令に丁推り。推字、少壯のぜず。當(まさ)に是れ丁稚なるべし。、大(いみな)を以て之れをけ、の點畫(てんくわく)を損すと云ふ。

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世界大百科事典内の丁稚の言及

【親分・子分】より

…生みのオヤが有力な家の家長やその妻やアトトリにオヤとなってもらって,無力な家に生まれた子がそのコ(子分)となる社会的事実は,ムラやマチの慣習や儀礼におけるオヤコナリ(親子成り)の仕方に見いだされた。家の内では家長と家の成員の関係としてのオヤコに,子方・子分・子供衆(商家の住込み子飼いの丁稚(でつち))もまた子と同様にコとして含まれる点に注目すべきで,家の拡大展開による本家分家(親族分家と非親族分家=奉公人分家,別家ともいう)の関係においてもこの原則はあった。本家・分家間の同族の関係は,明治の民法以来,法律上本家・分家とされたものとは違って,親子や養親・養子,また嫁・婿の範囲に限定されず,同族関係とオヤコ関係(親分・子分関係)が合致していたのが原型であり,のちに両者が分化された。…

【小者】より

…町奉行所の同心の配下にも小者があって,目明しと同様に犯人の捜査・逮捕にあたった。また町家に奉公した小僧,丁稚(でつち)なども小者と呼んだ。【北原 章男】。…

※「丁稚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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