不完全雇用(読み)ふかんぜんこよう

百科事典マイペディア 「不完全雇用」の意味・わかりやすい解説

不完全雇用【ふかんぜんこよう】

不完全就業あるいは過少雇用とも。完全雇用にまで達していない雇用水準を指し,労働者が一般の雇用労働者の標準に達しない労働時間日数などの条件で雇用される状態。潜在失業者の存否やその数の多少を測る基準となる。→失業

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世界大百科事典(旧版)内の不完全雇用の言及

【完全雇用】より

…労働市場の均衡において就業していない労働者は,現行の実質賃金率において労働よりも余暇を選択しているため,自発的失業となる。したがって完全雇用においては,現行の賃金・価格で働きたいが職がないという非自発的失業は存在しない(非自発的失業が存在する状態を不完全雇用underemploymentという)。賃金・価格が伸縮的であり,市場の調整が速やかであるならば,労働市場はつねに均衡し完全雇用が実現されている。…

※「不完全雇用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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