住ば都(読み)すめばみやこ

精選版 日本国語大辞典 「住ば都」の意味・読み・例文・類語

すめ【住】 ば 都(みやこ)

  1. どんなさびしい田舎や不便な所でも、住み慣れれば住みよくなって、離れにくいものだということ。転じて、物質的わびしさも慣れれば、精神的楽しさになるということ。
    1. [初出の実例]「野の末山のおくにも住ば都、すまされば都も旅なり」(出典:慶長見聞集(1614)二)
    2. 「譬に申す住めば都、一生襤褸(つづれ)を身に纏(まと)其日を送る暮しでも、やっぱり居馴れた宿の方が、結句ましでござりますれば」(出典歌舞伎早苗鳥伊達聞書実録先代萩)(1876)二幕)

すま【住】 ば 都(みやこ)

  1. 住むなら都がよいということ。
    1. [初出の実例]「住まば都よ、捨てば都、あぢきなの身や」(出典:歌謡・隆達節歌謡(1593‐1611))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android