内朝(読み)ないちょう

精選版 日本国語大辞典 「内朝」の意味・読み・例文・類語

ない‐ちょう ‥テウ【内朝】

〘名〙 宮中で、天子がくつろぐ宮殿燕朝(えんちょう)
制度通(1724)二「内朝を亦燕朝とも云」

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普及版 字通 「内朝」の読み・字形・画数・意味

【内朝】ないちよう

奥御殿

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世界大百科事典(旧版)内の内朝の言及

【宮廷】より

…【二宮 宏之】
【中国】
 中国では,宮廷というのは帝王の居処のことであり,宮庭とも書かれ,〈朝廷〉〈宮闕(きゆうけつ)〉あるいは単に〈朝〉〈闕〉といわれ,しばしば商品交易の場である〈〉と対して呼ばれた。《周礼(しゆらい)》考工記によれば,国都を造営する際には,中央に王宮をおき,東に宗廟,西に社稷(しやしよく),前方つまり南に〈朝〉,後方つまり北に〈市〉を設けたし,《周礼》全体の記述からみると,天子には三朝があったことになり,路門より内側を天子の日常起居する場所である燕朝といい,路門外,応門内を天子が毎日臨御して政事をみる場所たる治朝といい,応門外,皋門(こうもん)内を朝士が政事をつかさどる場所たる外朝といったとされ,全体を内朝と外朝とに二大別するときは燕朝と治朝をあわせて内朝といったのである。 秦・漢以後の歴代の宮廷つまり朝廷が,《周礼》に記述されていたとおりの構造をもっていたわけではないが,大綱においては,その構想は尊重されていたとみてよい。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」