医原性疾患(読み)いげんせいしっかん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「医原性疾患」の意味・わかりやすい解説

医原性疾患
いげんせいしっかん

患者の治療のために行われた医療行為が、新たな疾患を引き起こすことをいい、医原病、医原症などの表現が用いられる場合もある。医原性疾患については多くの論があるが、医原性疾患をもたらすものとしては、医師の言動、医薬品の投与、診断および治療手技などが考えられている。投薬の過剰が新たな疾患となるものとしては、ステロイド投与によるステロイド性緑内障、あるいは満月様顔貌(がんぼう)などがあり、治療手技としては、未熟児に対する酸素投与が未熟児網膜症という疾患の一因となるなどがあるが、これらの疾患に対して、つねに医療行為に過失があったかの判断はむずかしく、画一的には論じられないものである。

[饗庭忠男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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