商品経済(読み)しょうひんけいざい

精選版 日本国語大辞典 「商品経済」の意味・読み・例文・類語

しょうひん‐けいざいシャウヒン‥【商品経済】

  1. 〘 名詞 〙 資本主義経済特徴一つで、すべての財やサービス商品として生産され、交換される経済
    1. [初出の実例]「商品経済は、金銭と交換した処の商品が、何等かの形によって残り得るのが原則であるが」(出典:浅草経済学(1933)〈石角春之助〉一)

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世界大百科事典(旧版)内の商品経済の言及

【産業資本】より

… しかし物的生産を行う資本というだけでは十分ではない。産業資本の成立およびその活動は発達した商品経済(市場経済)を前提とする。古代や中世において社会的には部分的にしか行われていなかった商品経済は15~16世紀以後急速な発達を遂げ,都市はもとより農村にも深く浸透していった。…

【商業資本】より

…また,人々の経済生活を支える最も重要な生産活動になんら直接的にかかわることなく,利潤の根拠すら不確かな単なる売買活動の繰返しからは自立的な社会システムは生まれえない。商業の発達だけでは自立的な商品経済社会を成立させることはできなかったのである。 とはいえ商品経済の発達は,15~16世紀以降,問屋制手工業の発達においてみられるように,生産活動をはじめ,経済生活のさまざまな部面にまで浸透し,しだいに資本主義経済成立のための社会的諸条件をつくり出していった。…

※「商品経済」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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