山下勇(読み)ヤマシタ イサム

20世紀日本人名事典 「山下勇」の解説

山下 勇
ヤマシタ イサム

昭和・平成期の経営者 JR東日本最高顧問;元・三井造船社長。



生年
明治44(1911)年2月15日

没年
平成6(1994)年5月6日

出生地
東京市本郷区湯島天神町(現・東京都文京区)

学歴〔年〕
東京帝国大学工学部機械工学科〔昭和8年〕卒

主な受賞名〔年〕
海事功労者運輸大臣表彰〔昭和37年〕,デンマーク・ダンネブログ勲章〔昭和42年〕,藍綬褒章〔昭和46年〕,交通文化賞〔昭和51年〕,デンマーク・コマンダーロイヤルホーダー勲章〔昭和51年〕,勲一等瑞宝章〔昭和58年〕,スウェーデン・コマンダー勲章〔昭和63年〕,前島賞(第34回)〔平成1年〕,経営科学化有功章(平4年度)

経歴
昭和8年三井物産造船部に入社。12年分離独立した玉野造船所(現・三井造船)に。23年造機部長、30年取締役、37年常務、41年専務、43年副社長を経て、45年社長。社長時代に経営多角化を進め同社を総合的な重工・エンジニアリング企業に脱皮させるのに貢献した。54年6月から会長、60年春相談役に退く。会長就任後は財界活動に力を入れ、55年5月から経団連副会長。また60年7月電気通信審議会会長、60年10月には、日本人としては初めて、ISO(国際標準化機構)の次期会長に選出された。62年4月JR東日本会長、平成2年日ソ経済委員会(現・日本ロシア経済委員会)委員長に就任。5年6月JR東日本最高顧問となる。日本規格協会会長、貿易研修センター理事長などを兼任

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山下勇」の解説

山下勇 やました-いさむ

1911-1994 昭和後期-平成時代の経営者。
明治44年2月15日生まれ。昭和8年三井物産造船部(現三井造船)に入社。船舶エンジンの開発にとりくみ,のち50万トン級ドックの建造や船舶の自動化などを推進。45年社長,54-60年会長。同社を総合重工エンジニアリング企業にそだてた。62年東日本旅客鉄道(JR東日本)の初代会長。経団連副会長などもつとめた。平成6年5月6日死去。83歳。東京出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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