ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「山岳波雲」の意味・わかりやすい解説 山岳波雲さんがくはぐもorographic cloud 気流が山を越えたり迂回したりするとき,波動または横方向や縦方向に生じる渦乱流に対応してできる種々の雲。山頂に笠をかぶせたような笠雲,中腹に帯のようにかかる横雲,山頂から谷間に落ちる滝雲,谷間から山に沿って上る立雲などがある。強い風が山脈を吹き越えると,山脈の風下側では強い下降気流と上昇気流とが波状に連なって形成され,山の上に笠雲,風下にローター雲と上空にレンズ雲がそれぞれ等間隔に並んで生成されることがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by