デジタル大辞泉 「思しい」の意味・読み・例文・類語 おぼし・い【▽思しい/覚しい】 [形][文]おぼ・し[シク]《「おもほし」の音変化》1 (「…とおぼしい」「…とおぼしき」の形で)…と思われる。…のように見える。「犯人と―・い男」2 こうありたいと望まれる。希望している。「―・しき事言はぬは、げにぞ腹ふくるる心地しける」〈大鏡・序〉[類語]思わしい・見える 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「思しい」の意味・読み・例文・類語 おぼし・い【思・覚】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]おぼし 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「おもほし(思)」の変化したもの )① ( 助詞「と」を受けて ) どうやら…と思われる。そう見受けられるさまである。[初出の実例]「その中にわうとおぼしき人」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))「御庵室の旧跡には、昔をしのぶとおぼしくて、老木の桜ぞさきにける」(出典:平家物語(13C前)一〇)② こうありたいと思われる。思いどおりだ。[初出の実例]「みかどをわがままにおぼしきさまのまつりごとせん物をとぞいふ」(出典:蜻蛉日記(974頃)下) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例