村岡藩(読み)むらおかはん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「村岡藩」の意味・わかりやすい解説

村岡藩
むらおかはん

但馬(たじま)国(兵庫県)七味(しつみ)郡村岡に置かれた外様(とざま)藩。藩主は室町幕府四職家一であった山名(やまな)氏の子孫応仁(おうにん)の乱後、山名氏は急に没落、山名豊国(とよくに)(1548―1626)のとき、徳川氏に臣従して村岡に6700石を得て交替寄合(こうたいよりあい)となる。世襲して幕末に至り義済(よしずみ)のとき1万1000石に高直しされて大名となった。1866年(慶応2)征長のとき、軍夫役入用割米と米価高騰に全藩一揆(いっき)となり、農民の要求をほぼ入れて解決。1871年(明治4)廃藩置県により村岡県となり、豊岡県を経て76年兵庫県に編入された。

小林 茂]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android