デジタル大辞泉
「標準抵抗器」の意味・読み・例文・類語
ひょうじゅん‐ていこうき〔ヘウジユンテイカウキ〕【標準抵抗器】
電気抵抗の測定の標準として用いる抵抗器。一般的に、電気抵抗値の温度依存性が極めて小さいマンガニン線が使われ、電圧端子、電流端子をそれぞれ1対もつ。電圧端子間は定義抵抗値として決められた値をもち、電流端子間に電流を流して電圧端子間との電位差を測定する。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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標準抵抗器
ひょうじゅんていこうき
standard resistor
電気抵抗を測定するとき標準として使う抵抗器。温度係数および銅線に対する熱起電力が小さく,抵抗率が大きい安定な材料でつくられる。普通はマンガニン線 (銅 84%,ニッケル4%,マンガン 12%の合金) を巻いたものを二重の円筒容器に密封してある。 100Ω以下のものでは電流端子と電圧端子とが分れており,電圧端子間が標準抵抗値となっている。電流端子に流した測定電流により生じた電圧端子の電位差を電位差計で測定したり,ダブルブリッジを用いて他の抵抗が比較される。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の標準抵抗器の言及
【電気標準】より
…抵抗,電圧,容量,インダクタンスの標準器と交直比較器が基本的な標準器である。
[標準抵抗器]
1Ωを基準とし,10-4~108Ωまではマンガニン,Ni‐Cr‐Al抵抗線をインダクタンスの少ないように巻いて作られ,温度による抵抗変化は20℃で10-5~10-6/℃で,抵抗値が安定となるよう焼きなましを加え,容器に密閉したものである。通常1対の電圧と電流端子を有する図1-aの4端子構造で,電圧端子の電圧Vと電流端子に入る電流Iの比,すなわちV/I=Rを抵抗値と定義する。…
※「標準抵抗器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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