…
[機能]
社会的分業が発達することの機能は,なによりもまず仕事の専門化を通じての高い効率,したがって社会全体としての高い生産力の実現というところに求められる。しかしデュルケームの上述のような洞察は,社会的分業のもう一つの機能が,協働原理とでも呼びうるものを発達させて,近代産業社会の中心原理である競争原理の陥りやすい逆機能を緩和することにあることを示唆する。競争原理は,いうまでもなく業績主義基準によるパフォーマンスの評価を促進し,仕事への動機づけを高め,機会均等を実現する機能を果たす。…
※「競争原理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...