葛西紀明(読み)かさい のりあき

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「葛西紀明」の解説

葛西紀明 かさい-のりあき

1972- 平成時代のスキージャンプ選手。
昭和47年6月6日生まれ。中学時代から頭角をあらわし,平成元年NHK杯優勝。4年アルベールビル冬季五輪で団体4位。4-5年のワールドカップ(W杯)ではラージヒル3勝,ノーマルヒル1勝で総合3位。6年リレハンメル冬季五輪の団体で銀メダル。10-11年のW杯で6勝(通算12勝目)をあげ,総合3位となる。18年トリノ冬季五輪ジャンプラージヒル団体6位入賞。6回目のバンクーバー冬季五輪ジャンプラージヒル個人で8位,ラージヒル団体で5位に入賞。26年W杯個人第13戦フライングヒルを41歳で優勝し,最年長優勝記録を更新。同年ソチ冬季五輪で7度目の五輪代表となり日本選手団主将をつとめ,ラージヒルで銀メダルを,団体(清水礼留飛,竹内択,伊東大貴,葛西紀明)で銅メダルを獲得,ノーマルヒルは8位入賞。26-27年W杯第3戦で優勝し,自身がもつ最年長優勝記録を42歳5ヵ月に更新した。土屋ホーム所属。北海道出身。東海大四高卒。

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知恵蔵mini 「葛西紀明」の解説

葛西紀明

ノルディックスキー・ジャンプ選手。1972年6月6日、北海道生まれ。土屋ホーム所属。小学3年生でスキーを始める。私立東海大学付属東海第四高等学校卒業後、92年のアルベールビル冬季五輪に出場。以来、2014年のソチまで、日本人では史上最多となる7大会連続の冬季五輪出場を達成。ソチ五輪ではノルディックスキー・ジャンプ男子ラージヒルにおいて、五輪個人種目では自身初のメダルとなる銀メダルを獲得。冬季五輪の日本人最年長メダリストとなった。また、同大会のジャンプ男子団体では銅メダルを獲得。同種目では1998年の長野五輪以来、4大会ぶりとなる日本のメダル獲得に貢献した。ノルディックスキー世界選手権大会では、2003年に個人2種目と団体で三つのメダルを獲得。スキージャンプW杯では、14年1月のバートミッテルンドルフ大会(オーストリア)で日本人男子最多の通算16勝をあげ、W杯史上最年長優勝記録を更新している。

(2014-2-18)

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