酸素分圧(読み)さんそぶんあつ

最新 地学事典 「酸素分圧」の解説

さんそぶんあつ
酸素分圧

oxygen partial pressure

酸素を含む気体混合物において,空間を酸素(O2)だけが占めたとしたときの酸素の圧力。すべての気体種の分圧の合計が全圧になる。地熱水・鉱液・変成流体などの水溶液中およびそれらと平衡にある気相中では酸化形と還元形の溶存化学種間(例えば硫酸イオン硫化物,水と水素など)の反応により酸素を生じる。また鉄を含む珪酸塩や酸化物と水との反応で生じる。無水の条件下でも2価鉄と3価鉄を含む鉱物間の反応によって発生する。これらの反応が平衡にあるとき,熱力学的に計算される酸素分圧の値は,温度にもよるが,一般にきわめて低く(100~10-30Pa)物理的存在とはいいがたいが,系の酸化・還元状態および鉱物や溶存種の安定領域を示す指標として広く利用されている。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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