長袴(読み)ナガバカマ

デジタル大辞泉 「長袴」の意味・読み・例文・類語

なが‐ばかま【長×袴】

裾が長く、後ろに引きずる袴。近世直垂ひたたれ大紋だいもん素襖すおう長上下なががみしもなどの礼服に着用した。⇔半袴

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精選版 日本国語大辞典 「長袴」の意味・読み・例文・類語

なが‐ばかま【長袴】

  1. 〘 名詞 〙 裾の長い袴。また、足先を覆って、裾を長く引くように仕立てた袴。近世の素袍(すおう)大紋(だいもん)長上下(ながかみしも)などの礼服に着用した。
    1. [初出の実例]「随身著長袴。或著半尻狩襖」(出典愚昧記‐仁安四年(1169)三月一二日)

ちょう‐こチャウ‥【長袴】

  1. 〘 名詞 〙 ながいはかま。ながばかま。

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世界大百科事典(旧版)内の長袴の言及

【袴】より

…鎌倉時代以降,下級武士がこれを着用した。(8)長袴 袴の裾を長くひくように仕立てた袴で,室町時代から直垂・素襖に用いられ,素襖長袴を上下(かみしも)といった。江戸時代には主として肩衣(かたぎぬ)に用い,肩衣長袴を長裃(なががみしも)といい,上流武家の式服であった。…

※「長袴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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