からす座(読み)からすざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「からす座」の意味・わかりやすい解説

からす座
からすざ / 烏座

春の南の中天にかかる星座。4個の3等星がすこしゆがんだ四辺形を形づくっている。この付近には明るい星が少ないため、この四辺形は非常に目につきやすい。このカラスギリシア神話の日の神アポロンの使いで、古星図には、うみへび座背中にのってこれを嘴(くちばし)でつっついている姿に描かれている。四辺形が船の帆のようにみえるというので、日本では「帆かけ星」とよんでいる地方もある。

[藤井 旭]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「からす座」の意味・わかりやすい解説

からす座
からすざ
Corvus

烏座。概略位置は赤経 12時 20分,赤緯-18°。5月の宵に南中する南天星座。4個の3等星が四辺形を描く。ギリシア神話ではアポロの使い烏となっている。

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