にけむ(読み)ニケム

デジタル大辞泉 「にけむ」の意味・読み・例文・類語

に◦けむ

[連語]《完了の助動詞「ぬ」の連用形過去推量の助動詞「けむ(けん)」》きっと…ただろう。…てしまっただろう。
「いづくには鳴きもし―◦けむほととぎす我家の里に今日のみそ鳴く」〈・一四八八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「にけむ」の意味・読み・例文・類語

に‐・けむ

(完了の助動詞「ぬ」の連用形に推量の助動詞「けむ(けん)」の付いたもの) 過去に発生、実現した事柄、完了した事柄に対する推量を表わす。…てしまっただろう。きっと…ただろう。
書紀(720)大化五年三月・歌謡山川鴛鴦(をし)二つ居て 偶(たぐひ)よく 偶(たぐ)へる妹を 誰か率(ゐ)爾鶏武(ニケム)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android