アテニャン(英語表記)Attaignant, Pierre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アテニャン」の意味・わかりやすい解説

アテニャン
Attaignant, Pierre

[生]1480頃
[没]1552. パリ
フランスの音楽出版家。音符と譜線部分を一つ活字のように組合せた印刷法を発明し,1525~50年に多くの楽譜集を出版。それらは 16世紀前半のフランスの多声シャンソン,モテト,リュート音楽,特に舞曲オルガン音楽の貴重な資料となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアテニャンの言及

【シャンソン】より

…16世紀後半の代表的音楽家としてはJ.アルカデルト,コストレGuilaume Costeley(1530か31‐1606),O.deラッスス,ル・ジュヌClaude Le Jeune(1528ころ‐1600),A.ベルトランらが挙げられるが,最上声部支配のホモフォニックな書法と並んでポリフォニックなものの復活,さらにイタリアのマドリガーレに由来する音画技法や半音階法などとも相まって,その様式は多様化している。パリのアテニャン等はシャンソン曲集の刊行と並行して,人気を集めた歌をリュート独奏用,鍵盤楽器用,合奏用,舞曲用などに編曲して出版した。これらはルネサンス期の器楽発展に少なからず貢献した。…

※「アテニャン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android