イワシャジン(岩沙参)(読み)イワシャジン(英語表記)Adenophora takedae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イワシャジン(岩沙参)」の意味・わかりやすい解説

イワシャジン(岩沙参)
イワシャジン
Adenophora takedae

キキョウ科の多年草。関東南西部,中部地方南東部に分布し,渓畔岩場下垂して生える。茎は細く垂れ,長さ 30~55cmで無毛。根生葉は卵形茎葉は互生し,広線形で縁には内曲する低鋸歯があり,先端は尾状,基部は次第にせばまり葉柄に移行する。葉の表面にはまばらに短毛がある。9~10月,長さ 15~25mmで紫色の鐘形花1~2個を下向きに開く。花冠は先が5浅裂し,は線形でまばらに小歯があり,花柱は花冠内にあって突出しない。和名は岩場に生えるシャジン (ツリガネニンジン〈釣鐘人参〉 ) の意。別名イワツリガネソウ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android