インノケンティウス11世(英語表記)Innocentius ⅩⅠ

改訂新版 世界大百科事典 の解説

インノケンティウス[11世]
Innocentius ⅩⅠ
生没年:1611-89

ローマ教皇。在位1676-89年。ルイ14世およびボシュエの指導するフランスガリカニスム終始反対した。一方,敬虔な人柄でプロテスタント弾圧を意味する〈ナントの王令廃止〉(1685)やイギリス王ジェームズ2世の強引なカトリック復興を示す〈信教自由令〉(1687)をも否認し,また道徳神学の弛緩主義65命題(1678),キエティスム68命題(1687)を非難するなど,教会改革にも熱意をもって取り組んだ。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報