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ナント Nantes

翻訳|Nantes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ナント
Nantes

フランス西部,ロアールアトランティク県の県都。ロアール川下流,エルドル川 (ナント=ブレスト運河に続く) およびセーブルナンテーズ川との合流点にのぞむ河港・商工業都市。ローマの属州時代から商業,行政の一中心として栄えた。ブルターニュ公領時代にはその首都。 14世紀には亜麻布,塩などの輸出港となり,16世紀にはイングランド,スペイン,バルト海沿岸諸港とも交易。 18世紀には,アフリカ,アメリカ大陸との奴隷を仲介とした三角貿易の基地ともなり,フランスの貿易の中心となった。現在は,機械類,小麦粉などを輸出し,石炭,石油,鉄鉱などを輸入する。商業中心地でもあり,家畜,穀類,野菜,ワインを集散。工業も特に盛んで,18世紀からの伝統をもつ食品加工 (チョコレート,ビスケットなど) をはじめ,造船,金属,機械,化学などの諸工業が立地。ブルターニュ公の城 (15世紀) ,聖ピエール大聖堂 (15世紀) ,考古学博物館,美術館,大学がある。ロアール河口のサンナゼールとナント・サンナゼール都市圏計画が進行中。ナントの勅令 (1598) の発布地。作家ジュール=ベルヌの生地。人口 28万3288(2008)。

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デジタル大辞泉の解説

ナント(Nantes)

フランス西部、ロアール川下流にある河港都市。食品や機械・化学などの工業が発達

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百科事典マイペディアの解説

ナント

フランス西部,ロアール・アトランティク県の県都。ロアール川河口から約50km。外港のサン・ナゼールから外洋船の航行も可能で,フランス有数の貿易港。造船,機械,化学,航空機,皮革,食品などの工業が行われる。
→関連項目ブルターニュ

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世界大百科事典 第2版の解説

ナント【Nantes】

フランス西部,ロアール・アトランティク県の県都。人口25万2000(1990)。ロアール河口のサン・ナゼール港の上流47kmにある。ブルトン語ではナオネド。その名はガリア人のナムネテス族の居住地であったことに由来する。939年にブルターニュ公国の主都。1598年アンリ4世がナントの王令を発した地として知られる。16~18世紀にはギニアで買った黒人奴隷をアンティル諸島に運んでサトウキビと換え,ナントで製糖するという三角貿易によって,フランス第1の港となった。

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大辞林 第三版の解説

ナント【Nantes】

フランス西部、ロアール川の下流北岸に臨む河港都市。化学・金属などの工業が発達。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ナント
なんと
Nantes

フランス西部、ロアール・アトランティク県の県都。人口27万0251(1999)。パリの南西383キロメートル、ロアール川とその支流エルドル川との合流点に位置する。西フランス最大の都市で、南ブルターニュ、ロアール川下流域の交通・経済の中心地。河口から50キロメートルの距離にあり、外洋船の航行も可能。18世紀には西インド諸島およびアフリカとの砂糖や黒人奴隷の交易による三角貿易で栄えた。しかし、内陸に位置するため、19世紀以降は貿易量が伸び悩んだ。植民地時代から食品工業、とくに精糖、菓子製造が発展し、現在、火力発電所があることから、機械、電機、化学など工業業種は多彩である。司教座、大学所在地。[高橋伸夫]

歴史

古代ローマ人の進出を受け、のちにノルマン人の侵攻を被った。中世に入ってブルターニュ公の居住地となったが、アンヌ・ド・ブルターニュAnne de Bretagne(1477―1514)がフランス国王シャルル8世と結婚し、ついでルイ12世の王妃となったことにより、最終的には1524年フランス王領地に併合された。ルイ14世幼少時代の大蔵卿(きょう)ニコラ・フーケが涜職(とくしょく)の罪で逮捕されたのもナントであったが、とりわけナントの名を有名にしたのは、1598年アンリ4世が当地でカトリックとプロテスタントの平和共存を打ち出した寛容王令(ナントの王令)である。フランス革命時代はジロンド派の牙城(がじょう)として世に知られている。[志垣嘉夫]

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