オグラコウホネ(読み)おぐらこうほね

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オグラコウホネ」の意味・わかりやすい解説

オグラコウホネ
おぐらこうほね / 巨椋川骨
[学] Nuphar oguraensis Miki
Nuphar oguraense Miki

スイレン科(APG分類:スイレン科)の多年生水草。8~10月に径3~4センチメートルの黄色い花を開く。本州中部以西から九州の池に生育する。コウホネに似るが、葉は広楕円(こうだえん)形、長さ5~11センチメートルで水面に浮かび、雄しべの葯(やく)が短いなどコウホネと異なる。和名は、京都の巨椋池(おぐらいけ)にあるコウホネの意味だが、池はいまはない。

[伊藤元巳 2018年6月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のオグラコウホネの言及

【コウホネ(河骨)】より

…また花を楽しむだけでなく,アクアリウムでの水中葉も観賞される。 コウホネの仲間はほかに水上葉が水面に浮かぶヒメコウホネN.subintegerrimum,オグラコウホネN.oguraense,ネムロコウホネN.pumilumが日本に分布する。尾瀬に生える柱頭盤が鮮赤色のオゼコウホネN.pumilum var.ozeenseはネムロコウホネの変種とされている。…

※「オグラコウホネ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android