カポディモンテ磁器(読み)カポディモンテじき(英語表記)Capodimonte porcelain

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カポディモンテ磁器」の意味・わかりやすい解説

カポディモンテ磁器
カポディモンテじき
Capodimonte porcelain

ナポリ王カルロス3世が 1743年ナポリ近郊のカポディモンテ城内に窯を開き,そこで制作された軟質磁器。 59年カルロスがスペイン王となり,工房をマドリッド郊外のブエンレティロに移すまでの 16年間に大量の多様な磁器が作られた。のちナポリに再興された 1771~1806年の王立窯での製品とは区別される。初めマイセン風のものを模倣したが,のちに古典的なものを主題とした。現在ナポリの城には約 2000点の作品が保存されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android