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ツンベリー

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

ツンベリー Thunberg, Carl Peter

1743-1828 スウェーデンの植物学者,医師。
1743年11月11日生まれ。リンネにまなぶ。安永4年(1775)来日し,外科医として長崎出島に滞在。オランダ商館長の江戸参府にも随行,桂川甫周(ほしゅう),中川淳庵らと交流。帰国後,「日本植物誌」を刊行,日本産植物の学名をきめた。1828年8月8日死去。84歳。ウプサラ大卒。著作はほかに「日本紀行」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

ツンベリー

没年:1828.8.8(1828.8.8)
生年:1743.11.11
江戸中期に来日した植物学者。ツンベルグ,トゥーンベリとも。スウェーデン南部イェンチェーピンク生まれ。ウプサラ大で医学の博士号を受ける。植物学者リンネに認められフランスに留学。オランダで会った諸名士の勧めで喜望峰地帯と日本の植物研究を志す。1772年喜望峰に着き植物を採集。ジャワを経て安永4(1775)年8月14日長崎の出島に上陸,オランダ商館に入り,翌年商館長の江戸参府に随行。当時の西欧人は出島以外での行動が規制されていたため,参府の旅は日本の植物採集の絶好の機会となった。『解体新書』出版直後のころでもあり,江戸では桂川甫周,中川淳庵 が毎日のように宿舎・長崎屋を訪れ,ツンベリーと知識交流をはかった。 16カ月の滞日中に可能な限りの植物標本を集め,帰国後に『日本植物誌』(1784)を著す。同書は種子植物735種,隠花植物33種を記し,日本の植物の学名の最も多くを彼が命名している。また風俗習慣を詳しく記した『日本紀行』からは,彼の温かい心を知ることができる。安永5年11月離日,喜望峰,英国を経て帰国した。リンネ父子のあとを継いでウプサラ大教授となり,名声は師のリンネをしのいだ。<著作>『喜望峰植物誌』<参考文献>山田珠樹訳『ツンベルグ日本紀行』,木村陽二郎『日本自然誌の成立』

(木村陽二郎)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ツンベリー【Carl Peter Thunberg】

1743‐1828
江戸後期に来日したスウェーデン人植物学者,医師。ウプサラ大学に学び,リンネに師事。1770年医学博士。翌年,オランダ東インド会社のオランダ船に員外外科医として乗船,72年ケープ・タウン着,植物採集を行う。75年(安永4)バタビア経由で来日。翌春,商館長フェイトの江戸参府に従う。同年暮れ,バタビアへ向け出帆。78年,東インド会社を辞職,翌年帰国。84年ウプサラ大学医学・植物学教授,翌年学長となる。1807年ウプサラ大学博物館を開設,標本多数を寄贈した。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のツンベリーの言及

【伊藤圭介】より

…名古屋の本草家の同好会嘗百社(しようひやくしや)の研究活動の中心となる。著書《泰西本草名疏》4巻3冊(1829)は,シーボルトからもらったC.P.ツンベリーの《日本植物誌Flora Japonica》(1784)の学名に和名を付したものである。付録下で,リンネの分類法を,日本で最初に紹介したことに意義がある。…

【しょうゆ(醬油)】より

…《和漢三才図会》(1712)にはもろみをしぼった液汁に火入れすることや,オオムギを使うと味がよくないので,市販品はみなコムギを使うとしており,このころすでに今日の濃口しょうゆの製法はほぼでき上がっていた。すでに寛文年間(1661‐73)からオランダ東インド会社を通じて,ヨーロッパへの輸出も行われており,1776年(安永5)に来日したスウェーデンの植物学者ツンベリーは日本のしょうゆがたいへん良質で,多量の醬油樽がバタビア,インド及びヨーロッパに運ばれると書いている。ヨーロッパではソースの味つけに珍重され,オランダ人は赤道を越えての輸送中の変敗を防ぐため,火入れをしたしょうゆを陶器の瓶に詰め歴青で密封していた。…

【中川淳庵】より

…江戸中期の蘭学者。本人はツンベリーあてにSjunnanと署名している。小浜藩医中川仙安(竜眠)の長子として江戸に生まれ,名は玄鱗また鱗,字は攀卿,通称は純安また純亭のち淳庵といった。…

※「ツンベリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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