ケツギョ

改訂新版 世界大百科事典 「ケツギョ」の意味・わかりやすい解説

ケツギョ

スズキ目ハタ科ケツギョ属Sinipercaに属する淡水魚の総称,またはそのうちの1種を指す。朝鮮半島から中国南部にまで分布する。日本には近縁種オヤニラミが西日本の河川に分布しているが,本属魚類は分布していない。しかし,味がよく,食用にもなるので,日本でもコウライケツギョ(朝鮮語名ソカリ)S.scherzeri人工孵化(ふか)と養殖の試みがなされている。ケツギョS.chuatsiシナケツギョとも呼ばれ,アムール川から広東省までの大河とそれに続く湖沼にすむが,上流域にはいない。全長60cmに達する大型の魚である。夜行性で,小魚類,エビ類などを食べる。産卵期は長江揚子江)で5~7月。冬は深みに入って越冬する。コウライケツギョは長江から中国北部,朝鮮半島に分布し,おもに河川の上~中流の水の澄んだところに多い。肉食性で,産卵期は5~6月である。全長50cmになる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケツギョ」の意味・わかりやすい解説

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