アムール川(読み)アムールガワ(英語表記)Amur

翻訳|Amur

デジタル大辞泉 「アムール川」の意味・読み・例文・類語

アムール‐がわ〔‐がは〕【アムール川】

AmurАмурモンゴル高原に源を発し、ロシア連邦中国国境をなして流れる大河間宮海峡に注ぐ。長さ4416キロ。中国では黒竜江と呼ぶ。

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精選版 日本国語大辞典 「アムール川」の意味・読み・例文・類語

アムール‐がわ‥がは【アムール川】

  1. ( アムールは Amur 「黒い川」の意 ) ロシアと中国の国境付近を流れる大河。モンゴル北部のオノン川とシルカ川を源流とし、東流してタタール海峡に注ぐ。全長四三五〇キロメートル。黒龍江黒河

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改訂新版 世界大百科事典 「アムール川」の意味・わかりやすい解説

アムール[川]
Amur

ロシア連邦,シベリア南東部と中国東北部との国境およびその付近を流れる川。満州語でサハリン・ウラSahalien-ula,蒙古語ハラムレン,中国語で黒竜江あるいは黒河。北東アジア第1の長流で,全長は4440km,本流のみで2824km。流域面積185万5000km2。ハイラル川の源流にはじまり,アルグン川として中国とロシアとの国境を流れ,途中,ヤブロノイ山脈におこって東流するシルカ川を合わせ(この合流点より下流を本流と呼ぶ),さらにハバロフスクウスリー川右岸に合わせて東流し,無数の曲流をくりかえしてオホーツク海に終わる。上流部で11月上旬,下流部で11月中旬に結氷し,4月に溶ける。高水期は融雪期の春~初夏であるが,モンスーンによる降雨のために秋に第2の高水期がみられる。ハバロフスクにおける年間流量は343km3(平均1万0800m3/s)。おもな支流はシルカ,スンガリ(松花江),ゼーヤ,ブレヤ,ウスリー,アムグンなどの川である。中流部の本流,支流のウスリー川は国際河川で,水上交通はさかんである。1858年の璦琿条約でアムール川左岸がロシア領となり,ウスリー川の東側をロシアと清国の共同管理とした。この条約を追認する60年の北京条約では,ウスリー川以東の地域もロシア領となった。
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山川 世界史小辞典 改訂新版 「アムール川」の解説

アムール川(アムールがわ)
Amur 黒竜江

中国とロシアの国境として東流し,ウスリー江を合流して間宮海峡に注ぐ大河。中国では元,明代から黒竜江と呼び,下流域に元は東征元帥府,明は奴児干都司(ヌルガンとし)を設けた。17世紀中葉にロシア人が進出すると清朝と国境紛争が起こり,アイグン条約で左岸がロシア領となり,北京条約で下流の右岸もロシア領となった。

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旺文社世界史事典 三訂版 「アムール川」の解説

アムール川
アムールがわ

黒竜江 (こくりゆうこう)

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世界大百科事典(旧版)内のアムール川の言及

【住居】より

…移動の際には覆いだけを取り外して,小さく巻いて持参した。チュムはアムール川や沿海州地域のオロチ,ウデヘ族,北のユカギール族,西のハンティ,マンシ族の一部,南のショール族Shortsyなどの狩猟民の基本的な住居であったが,そのほかにも移動生活を営む原住民に共通して認められた。
[オビ川,アムール川流域などの〈冬の家〉と〈夏の家〉]
 オビ川,アムール川の流域では豊富な魚を捕獲し,燻製や干魚にして主食とする漁労文化が発達した。…

※「アムール川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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