ゲートキーパー(保健福祉)(読み)げーときーぱー(英語表記)gatekeeper

翻訳|gatekeeper

知恵蔵mini の解説

ゲートキーパー(保健福祉)

自殺を図る恐れのある人が発する兆候にいち早く気づき、声をかけて話を聞き、必要な支援につなげるなどの適切な対応をとれる人のこと。自殺を食い止めることから、「命の門番」とも称される。WHO(世界保健機関)や多くの国々でその役割の重要性が認められており、養成プログラムが実施されている。日本でも、2007年に閣議決定された「自殺総合対策大綱」でゲートキーパーの養成が重点施策の一つとして掲げられた。かかりつけの医師を始め、保健師、看護師、ケアマネージャーなど、人々の健康に直接関与する職業だけでなく、教職員、理美容師、各種相談窓口の担当者など、業務の性質上ゲートキーパーとしての役割が期待される職業に対しても、メンタルヘルスや自殺予防に関する知識を普及すべく研修などを行うことが規定されている。

(2020-10-15)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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