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メンタルヘルス めんたるへるす

ナビゲート ビジネス基本用語集の解説

メンタルヘルス

精神衛生のこと。狭義には神経症や精神病、アルコール依存症といった精神疾患に対して講じられる措置をさす。予防・早期発見・再発防止・社会復帰支援の4つの段階がある。 広義には心身両面から心の問題を扱う際に用いられる言葉。「メンタルヘルスケア」のように、心の健康管理を目的とした活動を意味する表現でも用いられる。 労働の場面での問題は、産業精神衛生に分類される。今日、仕事や人間関係に関する悩みや不安から過度のストレスを感じる人が増える傾向にある。それに伴い、うつ病や不安障害、パニック障害や睡眠障害などをわずらい、休職離職にまで至る人も増えている。 本人のセルフケアに加えて、産業医管理監督者の連携による職場環境の改善や、早期発見・治療・再発防止・職場復帰支援へ向けた取り組みが企業の課題となっている。

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知恵蔵の解説

メンタルヘルス

精神の健康を維持、増進する方策。長引く不況の影響もあって、リストラや成果主義の名の下で、労働条件が悪化する状況が見られる。労働時間や仕事の量が大きな負荷となり、過労死などにつながる実態は従来も知られてきたが、近年は「心の病」(うつ病、心身症、神経症など)の問題も増加している。労務行政研究所が2005年4月に発表した「企業のメンタルヘルス対策に関する実態調査」によると、回答した企業276社のうち52%が、最近3年間でメンタルヘルス不全者が「増加している」と回答した(調査対象は上場企業など大手約4000社)。病因として、職場の人間関係、仕事の悩み等に加えて、家庭の問題も増加している。問題の根源への対応を含め、メンタルヘルス・ケア体制の充実が緊急の課題となっている。なお、改正労働安全衛生法(05年11月公布、06年4月1日施行)には、月100時間を超える残業をした従業員から申し出があった場合、企業に医師の面接指導を義務づける制度などが導入された。

(桑原靖夫 獨協大学名誉教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

メンタル‐ヘルス(mental health)

心の健康。精神衛生。

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人材マネジメント用語集の解説

メンタルヘルス

・mental health
労働者の心の健康づくりのこと。
・仕事や職業生活に不安や悩み、ストレスがあると訴える労働者が増えていることから、メンタルヘルスの重要性は昨今強く叫ばれている。
・特にバブル崩壊後のリストラによる少数精鋭での業務遂行における業務量の増加、あるいは成果主義による従業員への成果追求の機会増加等により、近年従業員の心的負担が増大している。
・厚生労働者が平成12年8月に発表した「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」では、労働者の心の健康保持推進のための基本的な実施方法として、①セルフケア、②ラインによるケア、③事業場内産業保険スタッフによるケア、④事業場外資源によるケアをあげている。
・このような背景もあり、近年、特に大企業においてメンタルヘルスへの取り組みを行う企業が増加している。

出典 (株)アクティブアンドカンパニー人材マネジメント用語集について 情報

人事労務用語辞典の解説

メンタルヘルス

労働者の心の健康づくりのこと。業務内容や職場環境、人間関係などで、悩みやストレスを訴える人が増加し、労働者が深刻な「心の病」に侵されるケースが後を絶ちません。社会や企業、家庭に与える影響も拡大していることから、メンタルヘルスへの取り組みが急がれています。
(2007/8/20掲載)

出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メンタルヘルス
めんたるへるす
mental health

心の健康のこと。メンタルヘルスケアは、具体的には、精神的な疲労やストレスを減らし、うつ病などの精神疾患の予防、さらには早期治療による改善から、よりよい心の状態作りまでを意味している。
 現代の職場、学校、地域社会はストレスが多く、とくに職場では半数以上が強いストレスを感じており、心の健康が損なわれやすく、年々、うつ病などの精神疾患や自殺などで労働災害と認められるケースが増えている。現に中小企業が加入する全国健康保険協会の2011年(平成23)の傷病手当金では、精神疾患がトップで26%。癌(がん)19%、循環器の疾患11%を大きく上回った。2008年の労働契約法で企業は労働者の「安全配慮義務」を義務づけられ、メンタルヘルスが重要な課題になってきた。
 そこで厚生労働省は2010年「職場における心の健康づくり」の指針を公表した。健康を保つため、睡眠や休息、労働、遊びなどのバランスをとることが必要だが、第一に本人が気をつけるセルフケア、その次に管理職が対応するラインケア、産業医、保健師などの企業内専門スタッフによるケア、地域保健機関、医療機関などの外部専門家によるケアの順で対応する。研修や職場環境の改善などが重要である。また、学校でのメンタルヘルスには1995年度(平成7)から文部科学省がスクールカウンセラーを導入、段階的に広げている。[田辺 功]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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