サンソン家(読み)さんそんけ(英語表記)Famille Sanson

知恵蔵mini 「サンソン家」の解説

サンソン家

17世紀後半から19世紀半ばまで、6代にわたりフランスの死刑執行人を輩出した家系サンソン家当主は代々医師としての仕事も行っており金銭的には豊かだったが、死刑執行人に対する偏見差別は強く、忌むべき存在と見られていた。死刑執行人としての初代シャルル・サンソン・ド・ロンヴァル。4代目当主のシャルル=アンリ・サンソンはフランス革命に際し、ルイ16世やマリー・アントワネット、ロベスピエールら重要人物の処刑に関わった。6代目のアンリ=クレマン・サンソンを最後に任を解かれ、『サンソン回想録』(絶版)を執筆した後、家系は途絶えたとされている。

(2013-11-27)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android