ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャルル(豪胆公)」の意味・わかりやすい解説
シャルル(豪胆公)
シャルル[ごうたんこう]
Charles le Téméraire
[没]1477.1.5. ナンシー郊外
フランスの最後のブルゴーニュ公 (在位 1467~77) 。果敢公とも訳される。ルイ 11世のもとに国内統一が進行した時期に,王に対抗し,独立貴族の連合体として「公益同盟」を結成。ブルゴーニュを中心にフランドル,ロレーヌなど,周辺地域に勢力を拡大し,フランスから独立した王国の建設を目指したが果さず,1476年スイスのグランゾン,モラーの戦いで敗れ,翌 77年1月ロレーヌのナンシー郊外で戦闘中に没した。父はブルゴーニュのフィリップ (善良公),妻はイングランド王エドワード4世の妹マーガレット。娘マリ (→マリア) が神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世と結婚したので,彼の死後フランドルはハプスブルク家の所領になった。
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