スールーク(英語表記)Soulouque, Faustin Élie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スールーク」の意味・わかりやすい解説

スールーク
Soulouque, Faustin Élie

[生]1782? プティゴアーブ
[没]1867.8.6.
ハイチの大統領 (在任 1847~49) ,皇帝 (在位 49~59) 。黒人家庭に生れる。満足な教育が受けられず,字が読めなかった。将軍であったが,1847年大統領に推され,49年帝制を宣してフォースタン1世と称した。多数貴族をつくりドミニカの再征服を企図したが実現できず,59年軍のクーデターにより失脚,亡命した。

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世界大百科事典(旧版)内のスールークの言及

【乞食】より

…【阿部 謹也】
[イスラム社会]
 コーランは信者に対して〈その財産を,近親者,孤児,貧者,旅人,物乞い,奴隷の解放のために費やす〉べきことを繰り返し説いている。そのためイスラム社会ではこじき(スールークṣu‘lūk,ハルフーシュḥarfūsh)や貧者(ファキール)に対する自発的な喜捨(サダカ)が奨励され,施しは来世のために善行を積むことになるとみなされた。モスクに集まるこじきには入口のひさしで夜を過ごすことが認められ,礼拝を済ませた信者は,これらのこじきに相応の施しをすることが慣例となった。…

※「スールーク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」