チャーチル川(読み)チャーチルがわ(英語表記)Churchill River

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャーチル川」の意味・わかりやすい解説

チャーチル川
チャーチルがわ
Churchill River

カナダ東部,ニューファンドランド・ラブラドル州ラブラドル地方の主要河川。旧称ハミルトン川。全長 755km。 1965年イギリスのウィンストン・チャーチル元首相に敬意を表して改称。ラブラドル西部の中央台地に源を発し,チャーチル・フォールズ (旧称グランド・フォールズ) でボウドアン峡谷に入る。この滝はハドソン湾会社のジョン・マクリーンが 1839年に発見,高さ 92m。メルビル湖を経て大西洋へ注ぐ。滝や早瀬が多く,包蔵水力はきわめて大きく,1954年上流のメニヘク湖からの流出口にメニヘク水力発電所が建設され,ケベック州の鉄鉱業都市シェファービルに電力供給を始めた。

チャーチル川
チャーチルがわ
Churchill River

カナダ,サスカチュワン州西部のラロッシュ湖に源を発し,ハドソン湾に注ぐ川。全長約 1600km。チャーチル湖,ピーターポンド湖,イルアラクロス湖,パインハウス湖,グランビル湖,サザンインディアン湖などの氷河湖をつなぎ,流路は屈曲し,急流が多い。 1685年河口につくられたハドソン湾会社の毛皮交易所フォートチャーチルにちなみ命名された。かつてはウィニペグからマッケンジー川流域への交通路として利用された。現在は各所に水力発電所が設けられ,マニトバ州北部の金属鉱山などに動力を供給している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android