ニキ・ラウダ(読み)にき・らうだ(英語表記)Niki Lauda

知恵蔵mini 「ニキ・ラウダ」の解説

ニキ・ラウダ

レーシングドライバー、実業家。本名アンドレアス・ニコラス・ラウダ。1949年2月22日生まれ、オーストリア・ウィーン出身。製紙工場を所有する資産家の家に生まれる。66年、ドイツでのF1世界選手権を観戦してレーサーを志すが、家業を継がせたい家族はレース活動に協力的でなく、自らスポンサー獲得の交渉を行うなど金銭面での苦労を重ねた。71年、オーストリア・グランプリマーチからF1デビューを飾り、翌年には同チームの正ドライバーとなった。フェラーリに所属した75年、初の総合優勝を達成した。76年、ドイツ・グランプリ中に起きた事故で大やけどを負ったが、6週間後にはレースに復帰。この復活劇から「不死鳥」の異名をとり、77年と84年にも総合優勝している。引退後は航空会社を設立するなど、実業家としても手腕を発揮した。2019年5月20日、70歳で死去した。

(2019-5-23)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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