ノーサンブリア王国(読み)ノーサンブリアおうこく(英語表記)Kingdom of Northumbria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノーサンブリア王国」の意味・わかりやすい解説

ノーサンブリア王国
ノーサンブリアおうこく
Kingdom of Northumbria

イギリス,アングロ・サクソン時代の七王国の一つ。5世紀以降ハンバー川以北 (ノーサンブリアとは「ハンバー川の北の地」の意) に渡来定着したアングル人の2王国ベルニキアとデイラが6世紀末に合併して成立。7世紀エドウィン王,オスウィ王の治下で最盛期を現出。ほぼ全イングランドに覇を唱え,スコットランドの一部にも進出,またカトリックへの改宗が進み,首都ヨークに大司教座がおかれた。8世紀には南のマーシア王国圧力のためにふるわず,9世紀前半ウェセックス王エグベルトの宗主権下に入り,以後,デーン人の侵入を受けたが,10世紀には統一イングランド王国に編入された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android