カトリック(英語表記)katholiek

大辞林 第三版の解説

カトリック【katholiek】

〔「普遍的」の意のギリシャ語 katholikos から〕
カトリック教会。また、その信仰、信徒。カソリック。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カトリック
catholic church

語源はギリシア語の katholikosで,普遍的,世界的,全体的の意。アンチオキアのイグナチオスが初めてこの語を『スミュルナ人への手紙』でキリストによる教会の特徴的形容に用い,以来「カトリック教会」は万人万代を包括する普遍的教会,また異端離教に対する真の教会の意に用いられた。この原義は教会の公性 catholicitasとしてニカイア信条でキリスト教の根本性格の一つにあげられ,アウグスチヌスもこれを強調した。公性は同一性と普遍性をその特徴とするが,歴史上その具現は教皇を可見的首長とする統一組織,ローマ・カトリック教会においてなされたとするのがローマ・カトリック教会の主張であり,歴史的にもローマ・カトリック教会に対して「カトリック」が一般的な呼び名となっている。ギリシア正教会,一部のプロテスタント教会も真のカトリック教会を自負している。

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精選版 日本国語大辞典の解説

カトリック

〘名〙 (katholiek catholique 元来katholikos 「普遍的」にもとづく。「加特力」「葛多吉」とも書いた) キリスト教およびその信徒のうち、ローマ‐カトリック教会とギリシア東方正教会の教義によるものの総称。歴史的には一〇五四年の、東方正教会の分離に対し、西方教会が普遍・正統派を主張してカトリックと称したことに由来。一五五〇年頃からフランシスコ=ザビエルらによって日本にも布教され、キリシタン、南蛮宗などと呼ばれた。ローマンカトリック。現在はプロテスタント(新教)に対して用いる。旧教。カソリック。
※西洋紀聞(1725頃)下「我うけ伝へし所は、カトーリクスの派也」

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世界大百科事典内のカトリックの言及

【カトリシズム】より

…カトリック信仰にもとづく世界観もしくは思想体系。〈カトリシズム〉という言葉は,プロテスタンティズム,およびギリシア正教にたいして,カトリック的キリスト教あるいはローマ・カトリック教会の教えそのものを意味する場合もあるが,ここでは今日のより一般的な慣用に従って,カトリック教会の教え,つまり信仰内容と内面的に結びついてはいるが,それから区別された文化的,思想的営みの意味に解する。…

【キリシタン】より

…ポルトガル語のChristãoの発音がそのまま日本語になり,キリスト教(カトリック)およびその信者を指した。初め幾利紫旦,貴理師端,のち吉利支丹,切支丹,鬼理至端の文字があてられた。…

※「カトリック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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