フエの建造物群(読み)フエのけんぞうぶつぐん

世界遺産詳解 「フエの建造物群」の解説

フエのけんぞうぶつぐん【フエの建造物群】

1993年に登録された世界遺産(文化遺産)。ベトナム中部、ダナン北西にある古都フエは、1802年に国内を統一したベトナム最後の王朝、グエン(阮)朝の首都だった。碁盤の目状の旧市街に残る遺産規模は、約5km2に及び、北京紫禁城を4分の3に縮小した王宮や、グエン朝第4代皇帝のトゥドゥック帝陵、第12代皇帝のカイディン帝陵などの歴代皇帝の帝陵、ホンチェン殿、トゥニャン塔があるティエンムー寺などが残っている。人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして世界遺産に登録された。◇英名はComplex of Hué Monuments

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android